一般的な行政書士の年収

一般的な行政書士の年収

「今現在行政書士として働く人のほとんどが年収300万円以下ということで、専業ではとても食べていくことが出来無い」「業務範囲が多岐にわたり、年収1,000万円以上を容易に稼いでいる行政書士も多くいる」

 

このように行政書士の年収につきましては、かくも悲惨とも言える話から夢のような話まで、まるで都市伝説かのように様々広がっています。

 

同様の士業だったとしましても、例えば弁護士や社会保険労務士の年収についてですが、厚生労働省にて定期的に統計調査が実施されています。

 

しかし、行政書士に関しましては、そのような調査が行われていないのです。その他の士業と同じように、公式な調査結果がありませんので、行政書士の年収を「想像の付かないもの」と考えてしまうかもしれません。

 

それでは、行政書士の年収のことで把握する手立ては無いのか、っと思いますが、そんなことは決してありません。あまり一般的には知られていないことですが、日本行政書士連合会によって、会員を対象としてアンケートが行われています。

 

その集計結果によりますと、年間売上高500万円未満と答えた人が、全体の約76%を占めていました。そして、ここで注意するべきことが、この500万円未満とい答えは「収入」という区分ではなく「売上」であることです。

 

このことから、経費を差し引く年収というのはもっと低いことになります。ですので冒頭で書かせていただいた「今現在行政書士として働く人のほとんどが年収300万円以下ということで、専業ではとても食べていくことが出来無い」という悲惨な話は、正しいのかもしれません。

 

高年収という夢のある話は嘘?

 

気になるのが「業務範囲が多岐にわたり、年収1,000万円以上を容易に稼いでいる行政書士も多くいる」といった夢のある話は嘘ということになるのでしょうか?

 

アンケート結果を見てみますと、この年間売上高1,000万円以上と答えたのは全体の約10%であり、そのうち5,000万円以上という答えも0.8%あったのです。

 

余談ではございますが、総理大臣の年収というのは4,000万円強とされています。このことから単純に計算をしますと、行政書士というのは全国に4万人程度いることから、行政書士のうち300人以上は総理大臣以上の収入を得ているということになります。

 

行政書士の世界というのは、その他の職業と同様に、競争の激しい格差社会です。ライバルが増えている中、今後も競争はますます激しくなっていくことが予想されています。